加盟店オーナーインタビュー

今お店自体は曾祖父が墨田区で店を始めてから100年以上の歴史があり、私で4代目です。戦災で焼け出されて現在の地で新しく商売を始めました。大手スーパーが出てくる中で、市場の仲間たちと共に共同仕入れ（全日食チェーン）を立ち上げた創業メンバーでもあります。時代と共に、仕入だけではなく、販売システム、後継者問題、店作りなど、個人店が抱える様々な課題に対して、新たな仕組みの立ち上げに参画して来ました。私自身、先代から店を引き継ぐ際に、全日食チェーンの力で非常に支えられました。

個人店同士が横のつながりを持てるボランタリーチェーンの強みを最大限活用して、店が抱える悩みを共有し共に改善、解決していこうという議論が活発にできる場にできたことが良かったと思います。加盟店の40歳以下のメンバーを対象としたジュニアボードでは、同年代の仲間が出来、今でも経営について様々なことを相談しあう同士の様な存在です。オーナー会では、加盟店が抱える仕入れ、販売施策、競合対策や後継者問題などまで幅広く話し合われ、全日食チェーンに対する要望を本部に上げています。このように、個の集まりが大きな力となることも魅力だと思います。

個店だけでは実現の難しいハード的な部分を強化できることです。自動発注のできるPOSや、あなただけのおススメができるZFSPなど、全日食チェーンならではのシステムがあります。単独店ではこれだけのシステム開発をすることは難しいので非常に重要なポイントです。今では当たり前のPOSの導入についても、経済産業省の実証実験でいち早く取り入れました。全日食チェーンと力を合わせて、時代の半歩先をやってこられたからこその今があるのだと思います。

私達のお店では、他店に比べて改装を頻繁に行っています。改装と言っても、ただお店を綺麗にしたいという事ではなく、時代に合わせた新しい提案や発見のある売り場づくりを目指して行っています。改装することもお客様への還元であると考えています。改装には人手も必要ですし、新しいアイデアや計画性も重要となります。全日食チェーンでは、コンセプトからレイアウトや図面、売場作りまで一緒になってサポートしてくれますので、そういった部分では非常に助かっています。実は、既に5年後のレイアウトもできているのですが、今回は休まずに少しずつ改装していくことにチャレンジしています。

小売業における熾烈な競争は、従来の単独店を“孤立店”へと追いやっていく時代になって来ました。そのような環境でも、経営者である私達は生き残っていかなければいけません。経営者として孤独に戦うのではなく、仲間と共に考えることができるのは非常に心強いものです。オーナー会は共に戦う同士の知恵が詰まっているので貴重な情報交換の場となります。又、今後、世代交代を考えている個人店の経営者の方にとっても全日食チェーンは心強いと思います。

私達は、地域に根差したお店を目指しています。パートさんも長く勤務していますので、顔が見えることが強みです。配達でも知らない人が来るのではなく、安心感につながります。最近嬉しかったのは、第10回東京商店街グランプリで、店舗のある学園通りが優秀賞を頂いたことです。昔から地域活動に関わって来ましたのでとても嬉しかったです。コンビニやフランチャイズチェーンとの違いは、まさに、こういった部分にあると思います。また、地域活動に携わっている身として、震災等の経験から地域のライフラインとしての責任も感じています。そういう意味では、お客様から「あてにされる店」、「開いてないと困る店」にしていきたいです。